スペンサー・ルイス

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バーモントで音楽活動を続けるスペンサー・ルイス。内田新哉さんの個展会場で流れているCDはすべて彼の音楽です。アコースティックギターをメインにした彼の音楽は聞く人を知らず知らずのうちに癒してくれます。

代表作の『ガーディナーズ・レイン』や『言葉の間の沈黙』は僕の好きなアルバム。

以前ニューイングランド雑貨店をやっていたころ店で彼のCDを扱っていた関係で「今度バーモントに行くんだけど、会える?」と連絡したところすんなりOKサイン。

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初めて会ったと時はレストランでお互い緊張してしまい雰囲気はなんとなくビジネスライクに。話の途中で「もう帰ってもいい?」とスペンサーが突然言い出したので「えっ、どうしたの?」と聞くと、「実は今日は娘の誕生日なんだ。早く帰って娘を祝ってあげたくて」とスペンサー。「でも、日本に戻る前に一度家に遊びに来てよ」とこれまた驚きの言葉。

そして訪れたスペンサー・ルイス宅。シンプルな木造家屋。一歩足を踏み入れただけで家族の温もりが伝わってきます。窓には娘さんが書いた「お父さん、ありがとう!」の紙切れ。一杯のコーヒー。レストランで初めて会ったときにはなかったリラックスムード。そして笑顔。

短い時間だったけど、本当に素敵な出会いでした。そして言葉のいらない時間でした。『なぜだろう‥。何度も泣きそうになった』と帰りの車の中で話す内田さん。その思いは僕も同じでした。

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翌朝、スペンサー・ルイスのCDをかけながら僕たちはロッジの窓景色を見ていました。誰も何も話さない‥。ただ雪景色とスペンサーの音楽があるだけ。気がつくと内田さんも僕も泣いてました。悲しいからじゃなく、感動したわけでもない。ワケもなく、ただひたすら涙が止まらない。

おそらくスペンサー・ルイスの人柄、家族愛、シンプルな生き方に触れることができそれをバーモントの雪景色や音楽と重ね合わせる事で、彼の音楽に心から酔いしれる事ができたのかもしれません。

思えばこの瞬間が、この旅のメインイベントだったのかも。心温まる旅の思い出です。

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